はい。【2】は、質問が非常に多い「転調」についてです。
実は、転調と言うのは西洋音楽理論における最終到達点ともいえます。
転調が理解できている。と言うことは「楽典」や「和声」が理解でいており、「十二平均律」のその本質を見抜けているといえます。
逆に言えば、そのワードの知名度から「これを覚えればイイ曲がかけそう。」というイメージが広がっている気がします。
ですが・・・実は純粋な転調はクラシック音楽との相性が良いのです。JAZZなどではモードを重視する場合、転調と言うよりはスケールで管理したりする方もいます。
転調と十二平均律
まず、転調を理解するためにはこれからは逃げられません。
私がいろいろな意味で「美しい」「匠だな~。」という曲の転調は確実に「五度圏」、もっと言うのであれば「十二平均律」を理解しているなぁと感じるものが多いです。
もちろん、ある種のノウハウや、テンプレートなものである場合もありますが、それにしてもここの説明無しには転調の明確な理解を深められません。
現在の音楽(西洋音楽基盤)は「十二平均律」という音律で成り立っています。
簡単に言えば、1オクターブを12音に均等に割りました。と言う音律です。440Hz=A3(C3をピアノの中心のドとする。)を基準音にする。というように決められています。
まぁ実のところ「音楽に理論は無い。」というのであれば「十二平均律」はつかっちゃダメとも言えます。つまり普通に調律されたピアノと言うのはすでに思いっきり理論に基づいてチューニングされているのです。というか、この理論があるからそこ今のピアノの形になっていったといえます。
12平均律に当てはまらない微妙な音程達を「微分音」といいます。ついでに覚えておきましょう。
動画解説を探してみました。後半部分ですね。削除されていなければ下記URLからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=Uc6QL-oaMwk&app=desktop
つまるところ、転調は理論の塊であり、もっとも技巧的に難しい部類に入ります。
といったところで今日はこの辺で。
明日は、そもそも何故転調が必要になったのかを考えてみましょう。そうすると転調の必要性に迫ることができ、今の音楽に応用できるようになります。