エレキギターそれは小宇宙
ロック/ポップスなどでは編成にいない方が珍しい楽器。それがエレキギター。
今や楽器屋さんに行って木管楽器や金管楽器は展示して無くても、アコギやエレキギターが置かれていない店は無いと思います。
楽器の歴史としては実はまだ浅い方の楽器にもかかわらず、多くの愛好家に愛され、関連の機材の生産量や開発速度も尋常ではないのが特徴です。次々に新しいエフェクターだとかニューモデルのエレキギターが毎年すごい数作られ、売られている印象があります。
また弾けなくてもインテリアとして買う人もいると言うくらい、なんと言うか美観すらも持つそんな楽器ですよね。
DTMerにとって、この楽器はいつか対峙する必要がある楽器でもあり、ジャンルによってはさけて通れません。
今回の動画は、そんなエレキギターの「音色」についてフォーカスした内容になっています。
根本的な音色を変える「ピックアップとセレクター」
黄色で囲まれているところが「ピックアップ」と呼ばれる音を拾う部分です。エレキギター用のマイクだと思ってください。このギターはこんな形をしていますが、ギターによってここの形が色々変わります。
このピックアップがどんな形をしているのか?でギターの音色は大きく変わります。「ストラトキャスタータイプなら細いものが3本」「ESPなどのハイブリット系なら太いのが3本」など実に様々です。
緑色で囲まれているのがこのギターのピックアップセレクターです。これを動かすことで、ピックアップの使い方を変えて音色を大きく変更させます。例えば前だけ使うとか後ろだけ使うと言うようなことをここで選択します。
これらははギターによって違います。2パターンしかセレクターが無い場合もあれば、改造したオリジナルギターとかだと全部で10パターンある!なんてギターも考えられます。
次回はこれらの違いを音源でもやってみようとおもいます。
とにかく重要なのは、エレキギターに触れたことの無い方が陥りやすいのは動画後半のアンプやエフェクターのみで音色を作ろうとしてしまうと言う点です。
実はこのピックアップの質感なくしてエレキギターらしい表現を作ることが難しいと言うことを覚えて置いてください。
音色の方向性を変える「トーンツマミ」
水色で囲まれているものがこのギターのトーンツマミです。ちなみに同じ形をしていますが赤色で囲まれているのは「マスターボリーム」です。
このトーンツマミでもかなり音色が変わります。ギタリストさんにもよりは通常は自分の気に入ったトーンに設定しておき、その設定で固定して使うのが一般的かと思います。
このツマミでピックアップで拾った音にさらなる加工をかけていくわけです。これも音質にかなりの変化をもたらします。
リアルな音源の場合ここもシュミレートされていますね。気をつけてみてください。
エレキギターの音作りはまず「最低限」と「歪み」から
動画後半に紹介していますが、最もシンプルな音作りの編成はエレキギターをそのままアンプに直で挿して、アンプの機能だけで音作りをするところにあります。
特に今回の動画では、私が最も大切だと思う「プリアンプ/ゲインツマミ(赤枠)」と「マスターボリューム(青枠)」のツマミの関係性です。
基本は、プリアンプ/ゲインを大きくすればするほど音がひずみます。注意したいのがそれに伴い「音量」も大きくなります。その大きくなりすぎた音量をコントロールするために「マスターボリューム」がついています。
これによりギター特有の音色「歪み」が生まれます。他にも現在はエフェクターを使った歪み等音色メイクの幅はとにかく広いですが、この基本だけは実際にギターを弾かない人でも知っておくととても便利です。
この歪みはギターに限ったことではなく、ほぼすべてのアンプ&スピーカーで同じ現象が起きます。またこの歪には多くの種類が存在します。またの機会にご紹介できればと思います。
これが最も初歩で、一番音質を左右するポイントでした。次回はその横のEQや音源上での挙動なども見ていきましょう!
それではお楽しみに!