終止を操るのは本当に難しい技術
お題メロディのMIDIデータは下記よりDL可能です。
はい。今日は説明してしまえはすぐ終わってしまう終止(しゅうし)のお話の動画です。
終止には大きく3種類しかありません。
- 完全終止
- 偽終止
- 半終止
完全終止
完全終止は、Ⅴ>Ⅰ のドミナントモーションが丁度小節の節目に現れる時にそう呼ばれます。
クラシック系の理論ですと、厳密にはⅠの2転>Ⅴ7>Ⅰ をさす場合があります。
終止の中でもっと強い力を持ち特に曲の最後などには多用される終止です。
逆に曲中で使う場合には、前回やった転回形と合わせて、なるべくぶっつりと曲中に終始しないように考えて使う必要があります。
偽終止
Ⅴ>Ⅵなど、主和音以外に解決させることで音楽の落ち着きを出しつつも、次の展開を期待させる終止です。
お洒落な曲や切ない曲などには多用される傾向にあります。
特にメジャー系の流れを作るときに、子どもっぽくなりすぎないようにするときには重宝します。
また、解決先を7th化などテンションを多く含ませると特にお洒落に聞こえます。
半終止
終止がⅤのトライアド(3和音)で終止している箇所のことをこう呼びます。
終止感がとても弱いので曲の流れをさえぎらないのが特徴です。
Popsを初め非常に多くのジャンルがよく使います。
コレを上手くすることで「起承転結が何小節区間で展開されているのか?」という区切りを上手くつけることが出来ます。
また弱進行が可能なジャンルの場合、特に盛り上がりの前などに設置するとその入り方を制限されずにすむので本当に重宝します。
また、今後出てくる上級者テクニックである、借用和音や転調のお話を+して考えると曲の展開の基点(ピボットコード)のコードして使うことも出来ます。
次回はこれらを上手く使ってリハーモナイズだ!
ということでまた次回お会いしましょう。