第十三回ピアノを使った作曲!イントロと形式を考える編

「楽曲形式」は基本にして最も難しい

記事では少し掘り下げておこうかと思います。

よく中華の基本はチャーハンで、数ある中華料理の中で最も難しい。と聞きます。

それを作曲にたとえるなら、まさにこの「形式」でしょう。

作曲は英語では「composition」といいますよね。作曲家などは「composer」なんていいます。コレを直訳すると「構築する人」という意味だそうです。

そうなのです。作曲はどのように音楽にすれば音楽になるのかを考える人なのです!当たり前のことのように見えますがコレが難しい。

その根幹になるのがこの形式です。

形式とは、どのような音楽の流れで一曲が成るのか?ということを示すものです。

サビとかイントロとかも形式を表す用語

一般の方に楽しんでもらうためには、やはりわかりやすい形式が好まれます。

一番解りやすい流れとは、起承転結があり、リフレイン(繰り返し)が程よい音楽だと考えられます。これは統計学上でやはり好まれるという結果に基づくものです。

いくつかの形式を上げておきます。

Pops形式(三部形式)

はい。今のポピュラーシーンの音楽のそのほとんどがコチラの形式です。実はクラシックでも古典派の時代から使われていたりします。人類が最も聞きやすい楽曲形式であることは間違いないです。

A>B>Cという大きな流れを絶えず守ることで聞きやすさを追及します。いわゆる「Aメロ/Bメロ/サビ」という流れの中核です。

それに、イントロ(序奏)/アウトロ(コーダ)などを付けることで一曲としての流れを確立させる場合もあります。今から作曲を志す方はコチラの三部形式をメインに考えて時には少しアレンジしたりと、全体の流れをこの形式を中心に考えると良いでしょう。

ダンス形式(ロンド形式)

コレも昔からある形式で、一部ダンスミュージックなどには多用されます。
A>B>A>C>Aなどという、展開を見せ一番のモティーフを上手く使い常に主題を忘れさせないようにする形式です。
EDM系の音楽もどちらかといえばこの形式に近いものがあります。やはり踊りを重視するとコチラの形式のほうが人間はしっくりくるのかもしれません。

ソナタ形式(クラシック系)

一応クラシックの集大な形式も押させておきましょう。そちらがこちらのソナタ形式です。提示部・展開部・再現部という一見3部形式と同じなのですが、第一・第二という主題を提示部に持ち、それらを用いて変則的にも表現できる、いわば複合型の形式です。
実は大きな目線で見ると、ウタモノとかに2番が存在するのはこのソナタ形式の名残がそうさせているとも考えられます。

交響曲(シンフォニー)/フーガ(カノン)

クラシックの超大掛かりな形式も一応押させておきましょう。詳しくはWikiが便利ですね。
交響曲のWiki
フーガのWiki
これらは、形式の極点です。フーガ(カノン)というのは「かえるの歌」などに代表されるおいかけっこの音楽を物凄い大編成でやる対位法的な集大成で、交響曲は和声的な音楽を複数の形式で作りあげる形式の集大成です。
現代のDJさんみたいなことを一曲のなかでやる感じですね。

といったところですね。動画にまとめると長くなるだけなのでコチラ記事で一応の形式の説明は終わりたいと思います。