失敗するポイントは皆同じ
これまで、微力ですが音楽や作編曲やDTMをお教えしてきて、30歳の大台も突破いたしましたので今までの経験を振り返りながら、カタチにしていこうと思います。
今回から「DTM」を挫折する人の共通点から「DTMを学ぶ」とはなにか?という点について考えていただきたいと思います。
「なれ」てないのに「努力」すると失敗する
「人間は努力をする前になれる必要がある。」これは音楽を通して私が学んだことの一つです。DTMで失敗する人の多くは、「なれ」と「努力」取り違えて失敗します。
「なれ」は、触れて>分析>問題点を解決>正解に自身の感覚を近づける。それが「なれ」ではないでしょうか?
また「なれ」ることで得られる能力はほぼ個人差なく万人が得ることができるモノだと考えています。ゆえに、ある程度の時間をかけて上記の手順を踏めば絶対に誰でも出来るようになるということです。
では「努力」とはなにか?と言うと、「なれの領域を超える能力を身に着けるために必要なモノ」だと思います。
ここで、DTMに話を移すとよくわかっていただけると思います。
DTMには、複合的な知識が求められます。それらは個々に「なれ」が必要です。そして「なれ」るために一番必要なのは、当たり前ですが時間です。効率的に「なれ」る方法はたくさんあります、はっきり言って私が初心者さんに教える内容の半分は効果的に「なれ」る方法です。
DTMにおける努力とは、すべて「なれ」てから取り組むべき内容すべてです。例えば、憧れのアーティストのような曲を作るとか、よりリアルに打ち込むとか、より良い音にするとか、そういったことはすべて「努力」に該当します。
つまり極端な事を言うと、初めて1年くらいはなにか大きな課題に取り組んだり、でかい結果をだそうとしなくていいです。時間を使ってやればそれでいいのです。
何をするわけでもなくとりあえずDAWに触ったり、ネットで見つけた練習法を試すのもいいでしょう。効率を重視するなら教えを乞うのもよいと思います。ですが何をするにせよ絶対的な時間というものが必要です。
「なれ」てない状態での「努力」は「努力」にはなりません。例えばDAWの操作もおぼつかず、音楽理論もあいまいで、曲も数小節ぐらいで適当なモノしかできてないのにミックスダウンを勉強しようとしても当然ですがそれは「努力」にはなりません。「なれ」るための訓練とはいえるとは思いますがそこに意味はありません。
逆にそこに意味を求めてはいけません。その「なれ」の訓練を「努力」と勘違いすると「努力しても一向に上手くならない」「私には才能がない」というような考え方につながり結果的に挫折する原因になっていると感じます。
つまり、乱暴かつ攻撃的に言ってしまえばDTMが続かないのは才能でも努力でもなく、ただ単純に人生の経験不足が原因であると講師は考えています。
効率的に「なれ」るには「適当にやる」こと
「なれ」の作業において、講師個人が大切にしているのは「適当にやること」です。
音楽関係なく講師はとりあえず「まだ慣れてないな」と感じたならば、その物事を適当にやることを心がけています。
はなから、しっかりちゃんとやるなんて言うのは不可能だからです。だから私は全く学んだことがないモノを学ぶときはサブスクで映画見ながら適当に参考書を読んだり、音楽聞きながら適当に試してみたりします。
例えば参考書も最初から1ページ1ページしっかり読もうとなんて絶対にしません。最初の1~3回目は適当に流し読みです。覚えようという気もさらさらありません。その代わりゲームしてる合間とか映画に飽きてきたぐらいとか、適当なプレイリスト聞きながら何度もそれもランダムなページで読んだりします。
専門用や読めない難しい漢字などが出てきてもすぐに調べられる状況でなければ放置です。真面目にやる気なんてさらさらありません。正直うる覚えや付け焼刃で済ますことだってあります。
でもその参考書を何度も適当に見たり読んだりします。ただそれだけです。保証します。10回ぐらいそれをやるだけで、その参考書に「なれ」てきます。そうなってきたら少しまともに読んだり、ノートにまとめだしたりします。
そうすれば確実に、「よっしぁあああ、やるぞーーー」とか気合を入れて始めるより100倍身につきます。
音楽は最初から気合を入れても全く意味がありません。そんなことで出来るようにはなりません。テキトーにやり始めるのが最良の方法です。
そこで、何をすればいいか見当もつかない。という人のために私のような講師がいるということを忘れないでください。逆に言えば「学ぶ」とはこういう所から学んでいくことだと私は考えています。
今回のまとめ
偉そうに言いましたが、ポイントは3つです。
- 「なれ」る前に「努力」をしてはダメ
- 「なれ」るには時間を使うしかない
- 「なれ」たいならテキトーにやれ
この点をまず押さえておくとDTMを挫折するリスクを減らせると思います。
またお困りごとがあれば、お気軽にお問合せください。