2017年版:DTMを始めるには?DTMに必要な予備知識編

DTMでの個人制作を支えるのは膨大な知識量

2017年度版第二回目時間が少し空きましたが「DTMを始めるときに知っておきたい予備知識」をテーマにやっていきます。

DTMを使用して、個人で制作を進めるスタイルをとる場合、DTMを操作するユーザーはエンジニア音楽家双方の立場でDTMを使いこなす必要があります。その2つを使いこなせるようになると俗に「DTMer」と呼ばれる。個人制作系クリエイターが行なうスタイルになります。

エンジニアとしてDTMを使うとは?

エンジニアとしてDTMを使うというのは、DAWなどのソフトの操作やAIFなどの配線など、スタジオでは一般的にエンジニアと呼ばれる方が行なう作業をやるということです。
DTMにおいては特に、DAWの操作という項目が大きいです。ソフトを使いこなし、正しいソフト設定を施したり、各楽曲作成におけるおもな工程に沿った操作を要求されます。
一般的にスタジオにおいては「レコーディングエンジニア」「ミックスエンジニア」「マスタリングエンジニア」という3つの大きなくくりがあり、DTMをやる場合にはそれらすべての知識が必要になる場合があります。

音楽家としてDTMを使うとは?

音楽家としてDTMを使う場合は、一番が音楽表現を作り、記憶するための場として使います。現実世界のスタジオと用法は変わりません。
作曲家の場合、たとえば要求されるのは、各ジャンルへのアレンジメントのための作曲技法的知識、各楽器の管弦楽法など、もちろん基本的な楽典/コード進行などの知識も必要になってきます。
演奏家であるならば、その楽器の演奏能力はもちろん、時には譜面だけでなくアドリブもこなせる能力など高い汎用力と音楽知識の双方が必要になることもあります。

では、DTMerのスタイルとは?

はい、こちらが今回の本題です。個人制作系のクリエーター/アーティストのスタイル、俗に「DTMer(読:ディーティーエイマー)」などと呼ばれるスタイルについてです。

これは上記2つの知識を融合させた、とてもじゃないですが最初から全体をカバーするのは不可能なほど広い知識が必要になります。

ですので、始めるに当たりどんな知識が必要なのかをまず、私の経験からいくつか上げますのでそこから覚えていきましょう。

DTM初心者さんを襲う容赦ない「専門地獄」

まず、知っていただきたいのがDTMはとてつもなく初心者さんに厳しい技術だということです。下記はDTMを挫折してしまう方のほとんどに当てはまるのではないかと私は考えています。

DTMも大きなくくりで見れば「音楽」を志すことになります。そうなるとどうしても「音楽的なあたりまえ」「音楽家なら常識の範囲内」というものがまず初心者さんの行く手を阻みます。

その中でも特に初心者さんを苦しめるのが、「楽器の演奏能力」「楽典の知識」「DAWのとっつきにくさ」この3つだと思います。

たとえば、DAWソフトの基本的な設計思想のそのほとんどはスタジオフロー(スタジオでの作業手順)を基本にしています。つまり、その流れを知らない人がいきなり触ってもどこをどう触ればいいかまったくわからないという状態になります。

なんとかDAWの初期設定が終わって音が出るようになっても、今度はすぐに「演奏能力」もしくは「作曲理論/音楽理論」が立ちはだかります。それが無いとただパソコンから音が出てるだけで音楽にはなりません。

演奏能力は「打ち込み」でカバーできますが、打ち込みにはピアノロールビューか一部譜面からの操作が必要であり、MIDIの基本も必要ですし、ピアノの鍵盤についての知識と楽典の知識も必要になります。

というように、DTMを始めたての初心者さんでも、いきなり高度な専門的内容を偏りなく習得していかねばなりません。

もっとも良い解決策は、私のようなDTMを専門で扱う人に最初からアドバイスをもらって教わるのが最も効果的です。是非、当方のレッスンをご検討ください。

これは、宣伝ではなく事実を書いているつもりです。DTMは相当PCに詳しいか、相当音楽に詳しくない限り独学で始めるべきではありません。

むしろ、そのどちらかの方でも独学では挫折してしまう方がおられるほどです。「始めたい。」と思われる方はいい先生を見つける事に注力していただきたいです。

絶対に必要な音楽知識「楽典」

DTMは、音楽に関する技術です。ですので音楽家なら絶対にしておきたい音楽理論は知っておく必要があります。

それを「楽典」と呼びます。

どんな内容かというと、音符の読み書きや譜面の読み書きに始まり、音楽理論(音程・和音・調など)の基礎などが主な内容になります。

楽典でも、特に大切な部分は初心者講座として無料の動画をご用意しています。是非一度チェックしてみてください。

この知識は、DAWの操作の基本を覚えるときも説明用語としてよく登場します。DTMを覚える場合は絶対に最初に覚えておきたい内容です。

これはEDMやダンスミュージックなどをやる場合でも必要になってくる知識を含みます。覚えてしまえばめちゃくちゃ簡単ですので是非、嫌がらずにチャレンジしていただきたいところです。

パソコンの知識

DTMは、その名のとおりパソコンをベースにした最新の音楽制作環境です。

必然的にパソコンの知識も必要になります。前回の記事でパソコン本体に対する知識をいくつかご紹介しましたが、こちらはあくまでコスパを向上させるためのデジタル上級者向けの内容であり、最悪メーカー製のハイエンドモデルを買えばいいのでお金をかければ解決しますので単純です。

ですが、ソフトウエア側の操作は基本的にお金を出しても解決しない場合もあります。

キーワードとして3つの用語をここではご紹介します。

OS/オペレーションソフト(基本ソフトウエア)

今日の電子機器には、その電子機器を上手に使うための基本的なソフトウエア(OS)がほぼ100%インストールされています。
Windows/Mac/Linuxという3大勢力が世界の覇権を今でも争っています。

早い話が、OSもソフトです。リカバリーやより自分の楽曲制作環境を強化する場合にはOSへの理解も必要不可欠となります。
ですのでDAWの操作を覚えつつ、パソコンそのものが苦手の場合は各OSの操作にも少しづつ慣れていく必要があります。

インストール/アンインストール

スマホの普及と共に、最近聞くことも多くなったワードですね。
インストールとは、パソコン上でソフトウエアを正常に作動させるための作業のことをいいます。2017年現在ではほぼ100%「インストーラー」というインストール専用のソフトが同封されているかオンライン上から入手することでとても簡単にインストールできるようになりました。

また最近ではクライアントとといいクラウド上から同期してインストールすることも出来る用になりつつあります。

逆に、アンインストールとはソフトウエアを正常にパソコンから削除する行為をいいます。この手順はソフトウエアによって手順が異なる場合が今でも多くあります。「ゴミ箱に入れて削除」という削除とは概念が根本的に違うのでアンインストールの手順がわからないときはサポートに聴くか、検索しましょう。

この二つの作業は、今でも適当にやったりめちゃくちゃにしてしまうと、PCのOSからインストールしなおさなければいけないほど致命的なシステムエラーを招く場合があります。

DTMをやる場合こういったPCの基本知識も学んでおくと便利です。

デバイスドライバー

このあたりから、スマホ世代の方やパソコンはオフィス仕事しかしない。という方にはなじみがなくなってきます。

デバイスドライバーとは、パソコンに外部機器を接続する際パソコンとの連動を完璧に行なうためのソフトウエアのことです。

DTMで楽曲制作をする場合、オーディオインタフェースやMIDIキーボード等沢山の機器を接続するため、それらの多くがこのデバイスドライバーを必要とします。

モノによってはUSBを挿すだけで同時にデバイスがインストールされるものももありますが、複雑な外付け機器ほど別でインストール作業が必要になります。

またこのデバイスドライバーは常に更新され続けていくものであり、この精度によって外付け機器の性能が上がる場合もあるため常にバージョンは気にしておく必要があります。

また逆に新しいものに変えたとたんトラブルが発生するという可能性もあるモノなので未だに注意が必要なモノです。

多くの人が必要になる「MIDI」とは

DTMをやる方の中には、楽器や歌が得意な方がおられると思います。ですがマルチプレイヤーさんとなるとその数は減っていきますし、演奏できない楽器/録音できない楽器も必ず出てきます。

逆に、楽器が出来ないからDTMでやりたい。という方もおられるはずです。

その場合には、まず間違いなくMIDIによる打ち込みによる演奏表現のシュミレートが必要です。このシュミレートが出来れば一人で大編成の音楽も作ることが出来ます。

MIDIの基本/応用法を学ぶのはDTMの習得においてかなり大きなポイントです。

また現代においてはどの音源を選ぶか?でもこのMIDIへの考え方がかわります。このあたりはレッスンに来ていただいた方にも後々かなり感謝していただけるポイントです。

是非、お困りの際は当方までご一報ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は覚えなければいけないモノの幅をご紹介した記事となりました。

ちょっと引いてしまうほどの範囲だったかもしれません。このあたりがわからない方は是非レッスンに来ていただきたいと思います。

それですぐに解決する問題が沢山ありますからね。

ではまた次回お会いしたいと思います。