WAVES GOLDを使い尽くす10「変調系プラグインを考える」

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GOLDに付属する変調系プラグインの数々

はい。とうとう10回目になりました。GOLDを使い尽くすシリーズです。

10回目は、変調系のプラグインに迫ります。エフェクターの名前で良くと、「モジュレーション」「フランジャー」「フェイザー」等といった部類ですね。

GOLDに付属する変調系プラグイン

  • MetaFlanger
  • Enigma
  • Doppler
  • MondoMod

GOLDがあればもう変調系プラグインはいらないが…

私は変調系プラグインの使用率は実は結構少ないです。と言うよりもこうした変調系のエフェクトはもう既に音源/シンセ内に内臓されていたり、音色メイク用のプラグインのなかに項目として存在しているケースがほとんどだからです。

また、DTMで話題になるプラグインのなかでこうした変調系のモノがドドーンと出ることは珍しいと思います。

それはおそらく既にリリーズ済みのプラグインや、DAWに付属してくるプラグインでも十分過ぎるほどの精度を持っているからだと私は考えています。

GOLDには実にバリエーション豊かな変調系プラグインが存在しています。

基本的に私の使用方法ですが、シンセ以外の音色に激しい変調をかけることは余りありません。かけてもフェイザーぐらいです。

モジュレーション系はステレオイメージは広がりますがやりすぎると原音が崩壊してしまいますのでちょっと扱いに困りまります。和音のアタックを潰すような使い方ですかね。

また正直GOLDのこういった変調系は物凄い細かいところまで作りこめるようにしてあるのですが、正直こういった変調系ほどシンプルなモノで十分だし、それでいて「そうそうこれこれ」という効果が出てくれる方が個人的にはありがたいです。

今回は少し否定的な目線も入っていますが・・・前回同様やっていきましょう!

Enigmaを使ってステレオ感を増加させ馴染ませる。

前回作ったギターソロに空間成分をつけた音


コードパートにEnigmaでさりげなく変化させる



この「Enigma」ですがもっともっと破壊的なサウンドに向いています。今回のはかなり軽めに掛けましたが正直良さを出せていないと感じます。
このエフェクトをかけるならかなり前提的な響きの音楽の方が相性がよさそうです。

MetaFlangerで定番のフランジャー系音色をリフに当ててみる。



定番系ですが、ステレオイメージが優しくなる気がします。
ですが既にギターリグ5の中にもフランジャーがありますので、通常はそちら側から試した方が無難かと思います。
やはり改めて使って検証してみると、前段階で付属しているモノを使う方が効率的ですし音作りもしやすいと思います。
唯一遊ぶとすれば、ビンテージ系のキー音源かオーディオ素材に対しては面白いですね。

MondoModでコードをゆらしてコード感のアタックを弱める



こっちは若干解りやすいですね。エレピなどでも御なじみのコーラス効果です。
「MondoMod」はそのステレオの広がる幅まで調整できるので非常に便利です。このトラックにベースを加えればこの少し位相のずれた感じも緩和されるのでトータルミックスでは問題ないと思います。
ですがこのプラグインも自由度がとにかく高いです。実用的とは思えないほどの変化までつけられてしまいます。

ちょっと否定的でしたがまとめ

GOLD付属の変調系はすごすぎです。もうこれがあれば大抵のエフェクターの代わりになると言うぐらいの細かさでいじれてします。

ですが、美味しいところだけ欲しいと言う時には多機能すぎますね。正直プリセットの中に既に原音を完全に崩壊させてしまうほど物凄く強い設定が含まれている以上取り扱いは注意が必要だと思います。

ですが裏を返せば、使い込めば機能的には他のプラグインが必要になることは無いでしょう。