WAVES GOLDを使い尽くす①「GOLDバンドルの価値」

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WAVES GOLDを120%活用する

今回から、数回に分けて最も所有率が多いであろうサードパーティ系VSTエフェクトバンドル「WAVES GOLD」をオレ的使い方をお教えしていきます。

私が買った頃はまだ7~8万していたこのバンドルももう2018年がもうそこまで迫った今では2万円を切る価格となってまいりました。私の記憶が正しければGoldが発売になった時は10万円台のバンドルでした。

このバンドルをまず買っておくと言う方は多いはず。ただ同時によい効果を引き出すには相当な知識量と経験値がいるのも事実です。今回はそんなWAVES GOLDのオレ的使い方をお教えしていきたいと思います。

第一回はとりあえず「WAVES GOLD」の話

さて、とは言うものの「WAVES GOLD」は非常に多くのプラグインを含む「バンドル(セット販売)」の商品

全部の製品のあらましを調べるだけでも結構手間なほど沢山の製品が入っています。またWavesのバンドルによる購入にはメリットがあります。

それは新製品も「バンドル内製品」となった場合、新規購入することなく次々に追加されていきます。つまり、最上位もしくはそれに近いバンドルを購入していると新製品をいきなり発売日から使えてしまうこともあるのです。

私はこの「WAVES GOLD」をメインに、欲しいプラグインを小バンドルor単品購入していくスタイルを取らざるを得ませんでした。なぜなら私が購入した当時は最上位バンドルはなんと驚愕の100万円を超える値段の時代だったのです。

ですが今では、最上位バンドルもセール期間ですと30万ほどで購入可能なため、現行全力で投資するならそちらが費用対効果は非常に高いです。

ですが、だからといって「WAVES GOLD」がショボイと言うわけでは決してありませんし、正直細かいことを求めないのであれば「WAVES GOLD」は最高のコスパ商品となりえます。

また「WAVES GOLD」もしっかりとバンドル製品のため、過去には「Vitamin Sonic Enhancer」の無償追加があったり、最近では「Qシリーズ」「L1」のUIの更新と最新技術へのアップデートが入りました。

このように、常に時代の流れに合わせて調整が入るのがシェアウエアの魅力であり、その中でも時々太っ腹なのがWavesの魅力の一つです。

DAW付属 VS 「WAVES GOLD」を考える

「WAVES GOLD」は、まずDAWの不足のエフェクト系では満足できなくなった人や世界シェア率などを考慮してその精度を体験したい方がまず手を出すところだと思います。

近年では、趣味の延長にDAWの技能が必要になる方もおられそんな方も持っている!というケースが本当に多くなってきました。価格もとにかく手ごろになり高校生などの学生さんでも手が届くようになったことから最近のレッスンを受講される方のほとんどの方がWaves製品をお持ちになっています。

その手軽さもありながら、中に入っているソフトの精度はやはりDAW付属のものよりも使い勝手がよいものが多いです。

ですが、近年ではDAW付属プラグインもドンドン豪華になっておりコンプレッサーやイコライザーはかなり高精度なものがバンドルされるようになりました。それに付属機能も案外捨てたものではないのです。例えば「Cubase9Pro」ではミックスコンソール内のチャンネルストリップ(CS)は実は精度がかなり高い。と言うのをご存知でしょうか?

例えばピアノの音をベースに「CubaseのCS」でどのくらい変わるかやってみます。

ドライサウンド


カデンツを演奏した8小説の元となるファイルです。
音源側でもほとんどエフェクトがかかってないドライなサウンドです。
かかっているのはクリップ防止のための「L1 Ultramaximizer」のみです。こちらのプラグインは「WAVES GOLD」に付属してくるマキシマイザープラグインの定番です。
後の記事で解説します。

CubaseのCS仕上げ


いかがでしょうか?コレ全部Cubaseのチャンネルストリップだけで作っています!
先ほどと比べ、適度なコンプ感(スタンダードコンプ使用)を与えつつミッド成分とロウをカットし、テープサーチュレーターで少しアナログ感を足しています。
先ほどに比べ、全体的に暖かく丸みのあるサウンドになっています。これでベースや旋律楽器との馴染みも格段に良くなるはずです。
またもう少しコンプ感を丁寧に調性し、EQを控えめにすれば、透明感の残ったソロピアノ向きの音色になります。

いかがでしょうか?他にも「Cubase9Pro」には有名アナログコンプをシュミレートしたコンプや高解像度のグラフィカルEQなどが搭載されており、そちらを使えば又違った質感にも出来ます。実は最低限でよければ今のDAW付属のプラグインでもかなりのところまで作りこめてしまいます。

ですが多くの方、多くのエンジニアさんが「WAVES GOLD」を導入・推薦し、実際そのバンドル内のプラグインを長い間愛用されていると言う話を良く聞きます。

そのよさをこの連載でお届けできればと思います。次回は「WAVES GOLD」を買う最大のメリット「Renaissanceシリーズ」にフォーカスした内容をお届けします。

では次の記事でまたお会いしましょう!!