音源を作る手順を学ぶには
はい。お久しぶりです。4月は新生活の時期ということで・・・私にはまったく関係ないのに更新できなくて申し訳なかったです・・・。民族的な音楽の勉強をさらに進めていました。
いやー理論に縛られている頭だと難しかったです・・・。どうやって音にしようかいま試行錯誤中のジャンルもあります。
今日はいくつかの質問にまとめて答えるために、前にやった音源の製作過程をやってみたいと思います。
自分の音源がいったい何が足りていなくて、クオリティが出ないのか?を見直すにはこれを知ることが重要だと考えています。
主な3つの工程
現在の音源製作の工程は大きく分けて3つに分かれます。
- 作曲/録音/トラックメイク(実制作)
- ミックスダウン(Mixing)
- マスタリング(Mastering)
に分けることができます。
それぞれ、今のところは分業という認識があります。ですが近い将来これらを一人で複数ないしすべて行わなくてはいけなくなる日がくると私は考えています。
作曲/録音/トラックメイク(実制作)の内容
実質的に曲を作っていく工程です。録音や打ち込み、オーディオ素材の使用などいろいろな方法があります。
もうすこし詳しく説明しておくと、ハーモニーやメロディを考え、リズムをつけたり/効果音をいれたりしてく工程です。
ジャンル/作曲者/クリエーターによってやり方は無数にありますが、この工程で大事なのは、「構造としての曲を完成させる。」と言うところにあります。
この工程でよくある質問
例えば、○○○のような曲を目指していますがそうなりません。どうしてですか?と言う質問の一つの答えとして、その目指す曲に作曲構造的に及んでいないという場合です。
最も多い原因としては、まずは創作的に音楽に触れた絶対時間が短いという場合です。習うか独学か道は人それぞれですが一朝一夕では無理です。
また楽器を用いるジャンルでは、当然管弦楽法的な知識から必要になります。打ち込みですべて一人で再現したいのであれば、それだけ多くの知識が必要になります。
転じて、手に入りやすい楽器であれば上手くなくていいのである程度演奏できるに越したことはありません。
ミックスダウン(Mixing)
ここは、構造が完成した曲を”より聴覚的に優れた音”にするために加工/修正を行う工程です。
ここでは、各トラックの編集が必要な帯域を削ったり、補ったり(EQ/イコライジング)、波形をそろえ曲全体をまとめたり(ノーマライズ/コンプレッシング)、元の音に空間成分(リバーブ/ディレイ)を加えてよりリアル/リッチに聞こえさせたり、ギターは右側でピアノは左側から聞こえるなどのパンニング/MS処理(PAN/ステレオやサラウンドの設定)などなど、その曲がどのように聞こえさせるのが一番かを文字どうり上手くMixしていく作業工程です。
この工程は一部ジャンルにおいてはもはや作曲に属すと考えられているほど大切な工程です。
一部「REMIX」などはまさにこれです。ありきの曲のMixバランスを過激に変えると、場合によっては別の曲に聞こえるほど変ってしまうのです。
この工程でよくある質問
一番多いのは、「CDのような音になりません。音圧がない感じがします。」という質問です。
これはまさにMixの範疇の問題です。作曲の部分だけ出来ていても、一般的なステレオ2chでかっこよく聞こえさせるためにはこのMixの工程が必要不可欠です。
解決策として最も効果的なのはエンジニアさんに聞いたり、エンジニアさんが書いた教則本などを参考にしつつ「とにかくMixしまくる!」と言うのが一番効果的だとおもいます。
私もまだまだ勉強中ですが、この作業はわかってくると本当に楽しいです。
マスタリング(Mastering)
この工程は、曲を実際の納品の形に持っていく作業といえます。
MixとMasteringの境界線は、人によって違うようです。Mix兼Masteringエンジニアさんというのも多くおられる印象があります。
アルバムを作る場合、曲間や曲順そして、すべての曲の聴覚的音量差の統一、指定された形式や拡張子などへの書き出しを行ったりします。
またエンジニアさんによっては相対的な微妙な修正などをする方もおられるそうです。
わたしは基本的にMixの作業中に定期的に音圧を操作し、マスターの形を想定しながらMixを行うためこの工程で大きくいじることはしません。
また、この工程に関する質問はめったにこないといいますか、ここは専用ソフトを使う方もいます。
DAWよりもより効率的で速く作業できるようで私も導入を検討しています。
まとめ
上記3つの工程をへて、皆さんが普段聞いている曲になります。
本当に勉強することが尽きないと思いますが、自分はこの工程のどこができていなくて何を勉強すべきかを分析する最初の指針になると思います。
また正解のやり方は無いです。最終的に出来上がったもののクオリティが高ければ正解だと思います。
どうやればクオリティが上がるのかを常に考えていくのが大切だと日々感じています。