【オススメ作曲本】買ってよかった作曲系書籍【レビュー付き】

私がオススメする音楽本

はい。ご紹介していきます。アマゾンのリンクを含みます。お嫌いな方はご留意ください。

ちょっと数えてみたのですが、譜面モノも含めると70冊くらいで雑誌関連やらをふくめると200冊ぐらいはあったかなぁと言う感じです。

その中でも有益で個人的に費用対効果の高かった教則本をご紹介します。

藤巻浩さん著:コード作曲法/編曲法

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この使用感を見てください。音大在籍中からの愛読書です。

現代の音楽シーンにマッチした音楽と西洋音楽の流れを絶妙のバランスでミックスした私がもっともオススメしている教則本です。

ちなみに、現在では初心者向けの「楽典入門」や切り口を”音”に絞った「音感入門」なども公開・販売されています。
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膨大な音声解説や付属する様々なデータ群

付属DVDやCDに、譜面/画像/レッスン音声/音源データ(MIDIやオーディオ素材)が大量に付属されていています。一部とかそういう適当なものではありません。ほぼ載せられるものや有益なものはすべて入っています。

これにより、実際の音を聞きならが講義を受けている感覚に近く、聞いているだけでも身につきやすくなります。付属データも完備されていますのでどういう音の動きかも把握しやすく効果的に学習できます。

この4冊には内容が若干かぶる要素はありますが、それぞれテーマにそって縮小/拡張されていますので、読みやすいですし、全部買っても損し気分になりません。

文章をじっくり読むのが苦手と言う方にもオススメの教則本です。また近いうちに新しい本も出されるようですでに私は予約済みです。

コードをベースにした柔軟な音楽解釈の視点

ここが、上級者の方にはオススメのポイントです。

特に、クラシック畑の方が学ぶととても効果的です。堅い解釈ではなくジャンル/音楽的な柔軟性を持つコードで考えることで、POPなイメージで作曲を再認識できると思います。

編曲に至る場合は、そのジャンルの簡単な歴史に始まり、中核の理論的説明の後、それを実際の曲に応用していくというプロセスが面倒くさがらずにじっかり書かれています。

全然、ノリノリの曲や今時っぽい曲やあるジャンルっぽい曲がかけないよ~~と悩む方にこそこの本を読んでもらいたいです。和声の呪いを解くのにも有効ですぞ。

注意点:著者はMac/Logicユーザさん

もちろんですが、付属される音源やデータはWinでも閲覧/視聴はできます。が操作画面説明などはMacベーズで進められています。Winユーザさんでは真似できないことが出てきやすいです。

また、紹介されているプラグインや素材集はいまでは廃盤となったものが含まれています。著者さんの暦を感じれる反面、同一の商品などが手に入らない場合などがかんがえられますのでそこは注意しておくべきだとおもいます。

The JAZZ PIANO Book:翻訳版

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付箋の山でごめんなさい!!この本は本当に置くが深く、またJAZZ調の曲を書くときのアイデアの宝庫なのです。

私が音大時代にJAZZにはまり、JAZZ関連書籍を読みあさった中でもっとも応用がきき読みやすい教則本だったのがコレです。

翻訳版なので結構お高いのですが、原書の英語版は読むのが大変そうでしたのでこちらを買った次第です。

譜面と合わせた上でのJAZZ和声理論の構築が見事

柔軟性を持ちながらも、スタンダードJAZZの基本が学べて行きます。

またJAZZ本来のアドリブ/インプロヴァスの導入も完璧に書かれています。それも理論半分であとは自分の感性を磨きなさいというなんともカッコイイ書き方なのです。

レフトハンドヴォイシングやコンピングの流れを理解することで、打ち込みによる音楽制作のクオリティの向上にも役立ちます。また調性和音を突き詰めた理論は十二平均律の本質に迫る内容になっていきます。これにより五度圏がより強く意識できるようになり、無調ではないある種の調性崩壊まで向かいます。

この書籍を理解しある程度触れることが出来るようになるだけで、DTMでアドリブ系音楽を作るときのクオリティが大きく向上するはずです。

Mix/Mastering系教則本

ここ2~3年でがばーっと手持ちが増えたMix/Mastering系教則本から費用対効果が高く、即効性がありそうな3冊をご紹介します。

完全保存版:DAWミックス/マスタリングテクニック

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サウンド&レコーディングマガジンから出た単行本です。付属CDにサンプル音源などが入っています。

完全保存版とあるように、複数のエンジニアさんの意見やテクニックを学ぶことが出来る良書です。

コンプ/EQ/空間系/ルーティング重要な要素が順番にまとめられています。巻末にはマスタリングの工程や質感の違い、後は個人スタジオの形成の基本などもまとめられており読み物としてもけっこう楽しいつくりになっています。

巻頭はカラーですが巻末に行くにつれてちょっとトーンダウンします。

また注意が必要なのは、固定されたDAWやプラグインメーカなどが無い点です。(エンジニアさんがひとりでは無いので当たり前ですが。)

ですが絵素材付きで紹介されるプラグインは、王道定番のWAVESとProTools付属プラグインが多いですので持っていない方は完全に真似することは難しいです。(エンジニアさんなら十中八九持っているもの中心)

ミックスダウンをDAWで学ぶ本

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ついにこういうのが出てくれた!と思える本です。

タイトルどおりDAW主体でミックスされています。ハード機材をメインに置かないスタイルが非常に参考になります。

やはりプロのエンジニアさんと言うこともあり、ProTools HDベースで付属プラグインとWAVESの主要プラグインを使っての説明になります。DAW違いやWAVES関連のプラグインの無い方はかなり再現するのが難しくなるかもしれないクオリティです。

また付属データもProTools用のものが含まれており、DAW違いの場合は、トラックごとに読み込んでいく必要はありますが音源データは揃っていますのでエンジニア志望の方でもすぐMixの練習が始められると思います

音圧アップ!DTMミキシング入門

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最近発売になた新しい本のはずです。

最近音楽系書籍を買ってもあんまり得する情報無いなぁ~と言う中で、これはいい良書だ!と胸を張っていえる本です。

音圧アップとなっていますが、内容はちゃんとしたMixの基礎の本です。と言うよりも必要音圧不足=Mixの基礎不足といえると思います。

またこの本のすばらしい点として、ジャンルやトラック数に関係なく非常に広く浅さめ説明を徹底している点です。これにより、ジャンルの違いや環境の違いの差ものりこえて「とりあえずここまで揃えてからいじっていこう。」という知識がつきます。

これにより、トラックの粒がそろいそれだけでマキシマイズをかけたときの質が変ってくるというものを体感させようとしているところも非常もすばらしいポイントです。

そして入門という点をしっかり守っている説明手法も素敵なポイントで、WAVESなど一部プラグインが出てきますが、パラメータ設定や設定値などがすべて図と数値で書かれています。

つまり、特定のDAWやプラグイン画面を使っての説明でないので、自分の環境に当てはめやすいというメリットがあります。入門としては非常に高い完成度をもっいていますので音圧のみならず様々な初期症状によく効くとおもいます

まとめ

以上が厳選中の厳選です。まず買って手元においておいて損はしない教則本です。

持ってない方は、是非購入してみて欲しいです。演奏家さん達にも是非読んでも見て欲しいところもあります。

厳格な理論書ももちろんいいんですが、こういう本の方が音楽が、作曲が楽しくなると思います。検討してみてください。