「音程」を制する者は「作曲」を制する【音程一覧】

作曲の上達速度は「音程」の理解度で決まる

音楽理論の初歩であり、楽典のもっとも最初に現れる難関。それが「音程(インターヴァル)」です。

音程とは、その名の通り音と音の距離のことで、なぜかその距離一つ一つに細かい呼び方が決まっているのが特徴です。

それゆえ、とてつもなくわかりにくく、またその重要性に気付くのは音楽がかなり上達してからなので初心者や独学者は読み飛ばしてしまう傾向にあります。

ですが音程を把握するというのは、もはや作曲…いえ音楽を掌握したといっいていいほど大切な事なのです。

今回の記事ではそれを掘り下げていこうと思います。

作曲でよく使う基本の音程

作曲で重要になってくるのは今後「スケール(音階)」と「コード(和音)」を分析したり覚えたりするときによく出てくる音程差を知っておくことです。
少し多いですが下記にまとめましたので覚えていきますょう。音程は残念ながら九九と同じで丸覚えするしかありません。

音程名 半音数 補足
完全1度 同じ高さの同じ音/ユニゾンともいう
短2度 最も短い音程差/半音とも呼ばれる
長2度 全音とも呼ばれる
短3度 マイナーコードに出てくる音程差
長3度 メジャーコードに出てくる音程差
完全4度 「長」や「短」とは呼ばない音程でややこしい
減5度/増4度 トライトーンとも呼ばれ、ドミナントコードに出てくる音程差
調性音楽で最も大事な音程差、減5度で覚えておけばOK
完全5度 コードの外枠を担う音程/パワーコードに使われる
短6度 実際の音程としてはあまり登場しない
oug(オーグメント)コードに同じ音程差は出てくる
※ougは5thが♯しているという考え方のため
長6度 6thコードに出てくる/テンションで考えると13thともとれる
短7度 10 m7コードやドミナント7に出てくる/よく使われるテンションの一つ
長7度 11 △7やm△7などに出てくる/よく使われるテンションの一つ
完全8度 12 オクターブ(Oct)という有名な別名がある/音の高低は違うが元と同じ音
短9度 13 1oct+半音の音程差で調性音楽において最も不協和な響きと言われる
相性の悪い音(アヴォイドノート)の基本となる音程差
以後同じ +1づつ 長9度/短10度/長10度/完全11度~
という具合に1oct+何度という状態で増えていきます。

鍵盤で見た場合の簡易イメージ(ド(C)の鍵盤を始まりの音(R)にした場合

以上になります。

ここが一番の鬼門なので繰り返し反復して記憶していきましょう。後に出てくる要素の時にパッと出てくるのが理想です。

また音程差の動きを耳でとれる人は取ってしまうのもアリだと思います。

作曲をする上でこの知識は最初から最後まで役に立ちます。最初はとっつきにくいと思いますが頑張って覚えましょう。