【動画講座】ONE OK ROCK「Wherever You Are」を楽曲分析

久々の耳コピからの分析でした


個人的にワンオクで一番の名曲だと思っています。「Wherever You Are」

こちらを分析していきます。ですが詳しくやると本当に長時間語れるほど凄い名曲なので気になる方はレッスンをご検討ください。この曲から学べることは非常に多いです。

さて動画では尺の都合上この曲のもっともすごいところ「サブドミナントマイナー」についてのみ語っています。

その技法はこちらで語っております。

とはいうものの、作曲技法は理論上はとても簡単で、特にPopsが用いるものは理論的には極めてシンプルで単純明快です。

ですが、だからこそ「ここでこういう風につかったぞ!」というポイントが大切です。むやみやたらに理論を振るってしまうとPopsミュージックとしては機能しなくなります。

そもそもサブドミナントマイナーは非常にキツイ借用和音であると動画内で語っています。それは基本的にメジャーキー上にマイナーキーからドミナント以外を借りてくる、またその借用先のドミナントを無視する形で使用してしまうとどうしても不自然になりやすいのというところからきています。

また、セカンダリー(ドッペル)ドミナントのパワーと比べると圧倒的に、サブドミナントマイナーは技法としてのパワーは弱いです。前者には理論上非常に多くのテンションを加えることができる上に、ジャンルは絞られますが非多くの代理コード立てられる上に、ベースラインもある程度自在にコントロールできてしまいます。

この曲の凄いところは、そんなサブドミナントマイナーを引き立たせるためにセカンダリードミナントや主調のドミナント7など強い進行(それに準ずる聞こえ方をする部分)が”バラード”系の楽曲にもかかわらず一切出てこないというところにあります。

またこれは技法的にはどうしてもインパクトに欠けるので、それを補うためMixにもかなりの工夫が施され、聞いていて高い満足感を得られるように工夫されています。

原曲は、出だしはほとんど空間成分のないヴォーカルとテープノイズ入りのローファイのギターアルペジオから始まり、中盤で基本的なハイファイステレオに移行>大さびでフルステレオになるようにMix設計されているのにお気づきになっていらっしゃるでしょうか?この効果によりMixやトラックワークによる盛り上がりがこの楽曲の印象を大きく引き上げています。

そのMixイメージをもとに今回のピアノアレンジを組んでいるので、原曲を知っている方には結構ナチュラルに聞こえたのではないか?(聞こえていてほしい!)と思います。

こちらが音源のみバージョン

この曲は、原曲の設計から、音楽家(バンド/ヴォーカリスト)の良さ、REC/Mix/Masteringのすべてが綺麗に調和していと感じるのが個人的に最も感動する部分だったりします。

なかなかこういう曲(トラック)には出会えないものです。

工程が分業化されている以上どうしても個のズレが生じてしまうことで、時に迷走してしまう場合も多いのは私でもわかりますが、逆にピタリと合うことで個ではなしえないものになるという証明にも見えます。

他にもたくさん紹介したい曲がありますが、なにぶんミミコピに時間がかかるタイプですので、また暇を見つけてはやってみたいと思います。

では今回はこの辺で終わりにしたいと思います。