WAVES GOLDを使い尽くす④「実直なHCompとQEQ」

昔はコレ一択だった時代があります。

4回目は「QEQ」と「HComp」をやります。

GOLDには、「HDelay」というとても頼りになるディレイもバンドルされていますが、こちらも空間系なのであとの記事に回します。

QEQはWaves最初のプラグイン、デジタル系のさきがけのEQ

QEQですが、最近L1と一緒に25thアニバーザリー仕様に更新されたプラグインですね。倍精度処理:64bit精度での32bit浮動小数点処理に対応したそうで、もう最近のEQと機能的にはなんら変わらないものに。他社ですが私は「ProQ2」というEQが手に入るまではこの「QEQ」はかなり頻繁に使っていました。

実は更新後触るのは始めてだったのですが、公式発表以外にも微調整が入った?のか物凄く使いやすくなっていてびっくりしました。

前回までは、同じような設定での違いを聞いてもらいましたが、今回は「Hcomp」も使っちゃうのでちょっと趣向を変えてみます。前回まではハイをブースとしてローカットするミックスを意識したものでしたが、今回はちょっとマッドな印象に持って意向と思います。

QEQを使ってマッドな印象にしてみる

:無加工:

:EQ加工済み:


こんどはハイローをシェルフで少し押さえつつ、中音域も押さえてマッドな質感にします。若干ダークな印象になると思います。しっとりとしたウタモノと混ぜる時はもっと暗くしてもいい感じになります。その時はハイローはカット系で落とすと効果的です。ハイが押さえされると音自体が裏のレイヤーへ行こうとしますので、弾き語り系でもオススメのテクニックです。
またダークな質感にしておくと楽しいのがリバーブなどの空間成分を特にピアノやヴァイオリンのような倍音を多く含む楽器は沢山もれます。最後に盛った音もつけておきます。

HcompのHは「ハイブリッドのH」ある意味究極の万能コンプ

HCompはデジタルコンプとアナログコンプのいいとこ取りしたような欲張りなコンプです。私も「ProC2」を手に入れるまではほぼ毎回の楽曲で使っていました。そして今でもパラレルコンプ感が欲しい時や「ProC2」のニュアンスばかりで偏りを感じる時には本当に良く使います。

なぜ「HComp」がよいのか?というとやはり珍しい機能である、ドライ/ウエット機能です。この機能を使うことによりパラレルコンプ感を簡単に演出で非常に便利だからです。

またもちろんウエット100%で使えば通常のコンプとしても使えますし便利です。また侮れないのが「アナログの4つのセレクター」です。回してもらえばはっきり過ぎるほどキャラクターが変わります。特に「3」の破壊的なローファイ感はローファイ向けのエフェクトが乏しい場合(特にDAW付属ではこのくらいのオーバードライブ系エフェクトは少ない傾向にある)には救世主になりえるものです。シャドーヴォーカルなんかにはハイローカットかけて使うと独特の効果がでますね。

QEQ+HCompでマッドでしっかり太い音に

:EQ+Comp加工済み:


今回はパラレルコンプ感を採用、パンチも若干とってどっしりした音に!通常このあと中音域は再度EQ補正して整えたいところですね。ですが現状はコンプ感のパワーが一番解りやすいと思います。大体6:4比率でのパラレルコンプですので空気感の増加させつつ原音のもっさり感を残してあります。この次に再度EQで整えてリバーブを足した音がありますのでそちらで最終的な仕上がりをどうぞ!

QEQ+HComp音+再度EQ調性と空間成分追加

:EQ+Comp+EQ+Rvb加工済み:

ちょっとわざとらしくロングテイルでクリアな空間成分にしてみました。通常は落とし気味にされる空間成分の高音成分も少し盛っています。通常ピアノにかける場合はこちらも押さえる低音もドカーンと盛ってます。かなりディープな印象を与えることができると思います。もちろんルーム系のとてもシンプルなモノをあわせれば落ち着いたサウンドになります。
ちなみにこの音は裏面を支えるカンジのホールリバーブサウンドが持つリバーブ感を目指して作った私のオリジナルプリセットです。いろんな楽器からセンドして原曲のテンポ感に合わせてプリディレイを調整するだけでウォールオブサウンド的なことになったり、最近流行の空間成分の方が実音よりデカく聞こえるような音を目指してます(アデルのHalloなど)

お疲れ様でした。次回は「Vitamin Sonic Enhancer」を使ったコンプとEQとエンハンシングまでを一つで行なってしまう系の使い方を中心にやります。