EDMでのMassive活用法。その1

久々に情報まとめてみたいと思います。

EDMでよく使われるようなMassiveの機能をまとめてみたいと思います。

私自身、EDMを作るうえでマニュピュレーターさんのプリセットデータを参考にしたり、その上でもう一度Massiveのマニュアルを読み返してみて新たな発見だらけでした。ぜひ皆さんと共有できればと思います。

オシレーターセクション

OS1

はい、シンセの中核といいますかサウンドの元となるオシレーターセクションから見て行きたいと思います。Massiveにはこのオシレーターが3つ搭載されていますよね。ルーティングをみてみると

EDMでは、とにかく太いベースサウンドやLFO周期に合わせたようなサウンドなどを多様する傾向にあり、このオシレーターセクションの意味を把握しておくことがより重要になると思われます。

▼ピッチ▼

OS1-pitchもうそのままですね。このオシレーターから出る波形の音高設定します。EDMなどの音色を作る場合は+-12/24や+7など完全五度上や1ないし2オクターブ上下などを設定したり小数点以下を微妙に変えて「ディチューン」を行ったりします。
また、下にあるボックスは、エンヴェローブ/LOF/マクロコントロールなどをアサインするボックスであり、SC(サイドチェイン)モードの場合は▲▼の選択によりドライ/ウエットに近いパラメータに切り替えることもできます。これはほぼどのコントロールでも共通点が多いので効果のわかりやすいピッチでご説明しておきますか!


OS1-pitch2このようにLFO5番とマクロコントロール2番が同時にかかっている場合、通常のこのモードですと、キーが押された場合LFO5番が常に再生され、マクロコントロール2番のパラメーターが入るとLFO5番の基点がマクロコントロール2番によって変更されていきます。
今回LFO5番には、シンプルなサイン波をBPM128とシンク状態にしてレートは4分音符を選択し、マクロコントロール2は0%>100%へ4小節区間で推移するようにオートメーションなんかを書けば・・・。

こんな感じのアッパー系のFXでよく聞くようなサウンドの原型ができます。LFOによる上下オクターブ変化のまま、マクロコントロールにより押されたキー(今回は中央のドです。わたしはC3表記をつかいます。)から1オクターブ上の音まで音が推移しています。今回はSawⅡのはけいにかけただけです。まだフィルタやFX処理などをしなくてもMassiveのよさが伝わりますね。


OS1-pitch3次はSC(サイドチェインモード)です。打ち込みとオートメーションはまったく同じで上昇系(▲)を選択しています。先ほどとちがいSCモードがONなので文字が白くなっていますよね?
これによりSCモードがONとなり挙動がわかります。マクロコントロール2が0>100 に近づくほどに、LFO5で設定したピッチ変動が強くかかるようになります。
つまりこれを再生してみると・・・。

はいこのようにはじめは0ですのでまったくLFOのかかっていない音から徐々にLFO周期が大きくなってくるサウンドが作れます。

▼波形選択と波形加工部▼

OS1-wt1さて、もっとも大事な部分です。MassiveがなぜEDMなどのジャンルで多用されやすいのか?という理由のひとつに「すごく太くて強い音を出すのが得意!」なんてことをよく聞くと思いますが、独特のウェーブテーブルがその中核をにないます。Massiveでは2つの波形が同時にロードされており、各種コントロールで自由に動かせます。
ですが、ここですべての機能を細かくやってしまうとマニュアル同様とんでもないページ数になってしまいますので、各波形のサウンドチェックや細かい操作方法などはマニュアルや実際耳で確認してください。

意外に見落としがちな部分だけ補強しておきましょう。波形のintensityと右プルダウン項目の波形の変形からの把握です。EDMなどではこの波形変化を巧みに操って変化をつけているものもありますよね。マニュアルだと少々直訳がおおくでわかりにくい部分もあるとおもうので・・・。

  • spectrum:高い倍音から順番に減らし波形をより無倍音の波形に近づけていく。
  • bend:+/-/+-の三種類あり波形を伸び縮みさせる。、+は前、-は後ろ、+-は50%で元波形、0%にいくほど-、100%に近づくほど+に波形が伸び縮みする。こちらはこの下の画像で追記します。
  • formant:波形のピッチの変動をともなう変化をさせる。

bend+-

これがマニュアルにもある、Bendの波形の変化図です。

上が+の波形、下がーの波形です。中央が元波形です。つまり+の場合は上から中央に向けて徐々に変化し、-は下から中央に向けて変化、+-は50が中央でそこから上下に変化します。

ウェーブテーブルとのあわせて、LFOなどを使うことで様々な用法ができます。たとえば、先ほどの応用もかねてやってみると・・・。

OC3bandこんな感じの設定ですかね?LFO5番はノコギリ波を選択、レートにはマクロコントロール2を割りあえてて、音程があがるほどレートも早くなるように設定しています。あとはほんの少し味付けをしてあります。

打ち込みとオートメーションは上の音源とまったく同じです。音はこんな感じに。

先ほどよりより実践的な音になってきたと思います。

▼モジュレーション▼

modulモジュレーションですね。Massiveでは1つの種類につき1つのオシレーター1つにつけることができます。EDMなどで多用されるのは「Phase」とかですかね。

  • Ring Mod:モワモワパキパキサウンドを作るときに便利です。波形の和と差を利用した金属的な複雑な倍音を持つ音になります。
  • Phase mod :使用率が高いモジュレーションですね。位相の変化を利用して音を太くしたりレイヤー感を持たせたりできます。
  • Position mod:似た波形をほんの少しずらしてぶつけることでサウンドを荒くしてノイズ感を持たせている気がします。かなり繊細なパラメータだと思います。
  • Filter Freqency Modurator:これはオシレータではなく、フィルターの周波数をモジュレートします。若干フィルタにLFOがかかったときの効果に近いものがあります。

という感じですが、Massiveのモジュレーションはいろんなオシレーターに色々かけてしまうとは音色の崩壊につながりますのであくまで味付け程度ぐらいが丁度使いやすいと思います。

▼ファイルター▼

ftはこちらがフィルタセクションですね。左のバーでSer.(Serial)直列とPar.(parallel)並列の処理を決めます。直列はF1>2へ直列処理されます。
ここで見落としがちなポイントですが、直列を選択した場合、F1に送っていなければF2に送った信号は無効化されます。
それもあり多くの音色作成では並列処理が採用されると思います。またDAW上で使う場合はトラック側でも加工できますので余計に直列処理に固定するメリットは少ないと思います。(オートメーションなどで動かすことで音色に変化などをつけける場合はあると思います。)



ft02さて、ではEDMでよく使われるといえば、ローパス系のフィルタを使ったフィルターの開閉サウンドですね。このように今回はディケイのないエンヴェローブをスクリームにこんな感じでかけてみました。オシレーターはひとつだけでSaw2の波形を使ってるだけです。

というワウワウいうようなサウンドをつくり出すことができます。

次回はLFO&エンヴェローブやFXなど

やはり長くなってしまいますのでその2以降に引き継ぎたいと思います。

正直今回作った音にFXかませるだけでも結構使えたり、いろんなアイデアにはつながってもらえるんじゃないかな~と思いますが、その2では実際にガチガチのサウンドメイクをやってみたいと思います。